赤道儀「AR-1」で自動追尾

1980年5月 購入
AR-1
ミザール製の赤道儀AR-1」を購入した。中学生になって地学部に入ったパパぱふぅは、3年前に購入した天体望遠鏡「スバル」を AR-1 に載せることにした。

それまで使用していた経緯台では、高倍率になるほど視野から天体が逃げてしまい観測が難しかった。しかし赤道儀を使うようになると、赤経軸だけを操作するだけで天体を追尾できる。特に木星や土星の観測では大きな威力を発揮し、細かな模様や輪の様子をじっくり観察できるようになった。
AR-1 のおかげで、天体写真の撮影の幅も広がった。
当時はまだデジタルカメラなど存在せず、天体写真はフィルムカメラで撮影するしかなかった。赤道儀による追尾は長時間露出に欠かせない機能であり、星野写真や月面写真を撮影するための第一歩となった。雑誌『天文ガイド』や『月刊天文』に掲載されている作例を見ながら、自分でも撮影できないものかと夢を膨らませていた。

翌年には、一眼レフ「MX」を購入し、旧式の4センチ屈折をガイド望遠鏡にし、手作りのモータードライブを搭載するなどの改造を行った。市販のモータードライブは高価で手が届かなかったため、電子工作雑誌の記事を参考に部品を集め、自作したものである。追尾精度は決して高くなかったが、数分程度の露出なら実用になり、オリオン座やはくちょう座付近の星野写真を撮影できた。こうした試行錯誤を通じて、天文学だけでなく電子工作や機械工作の知識も身についた。

現在の赤道儀はコンピュータ制御による自動導入や高精度な追尾機能を備えているが、AR-1 のような機械式赤道儀には独特の魅力がある。自ら極軸を合わせ、微動ハンドルを回しながら天体を導入する過程そのものが観測の楽しみだった。AR-1 は、天体観測と天体写真撮影の基礎を学ばせてくれた思い出深い機材である。

主要スペック

項目 仕様 コメント
形式 ドイツ式赤道儀  
極軸径 直系30mm 極軸望遠鏡(別売)内蔵可能
極軸調整 水平・垂直微調整機構  
赤経ウォームホイール 144枚  
微動方式 赤経・赤緯共にウォーム微動(手動)  
分離機構 極軸を標準サポ-ト板部から分離し大型カメラ三脚に載せることができる  
重量 4.5kg(架台部分のみ) 初期型は鋳物、1982年以降はダイカスト

参考サイト

(この項おわり)
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